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オリジナル青軸スイッチ「GX Blue」とはいかなるものか。Logicool G「G512」キーボードに加わった新たな選択肢をチェックする
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印刷2018/07/07 00:00

レビュー

オリジナル青軸スイッチ「GX Blue」とはいかなるものか。G512キーボードの新たな選択肢を試す

G512 Carbon RGB Mechanical Gaming Keyboard(G512-CK)

Text by delave


 Logitech International(以下,Logitech)の日本法人であるロジクールは,ゲーマー向け製品ブランドであるLogicool G(日本以外ではLogitech G)のワイヤードキーボード「G512 Carbon RGB Mechanical Gaming Keyboard」(国内製品名:G512 CARBON RGB メカニカルゲーミングキーボード,以下 G512)に,オリジナル青軸キースイッチ「GX Blue」搭載モデル(型番:G512-CK)を追加し,2018年7月5日に発売した。
 5月24日に発売となった時点のG512はLogitechとオムロン スイッチアンドデバイスが共同開発したキースイッチ「Romer-G Tactile」「Romer-G Linear」を採用する2モデル展開だったが(関連記事),あれから1か月強で3モデルに増えたわけだ。

G512 Carbon RGB Mechanical Gaming Keyboard(G512-CK)(国内製品名:G512 CARBON RGB メカニカルゲーミングキーボード)
メーカー:Logitech International
問い合わせ先:ロジクール カスタマーリレーションセンター 電話:050-3786-2085
実勢価格:1万5400〜1万7150円程度(※2018年7月7日現在)。
Logitech G/Logicool G

本体底面も含め,筐体デザインは従来のG512から変わっていない
Logitech G/Logicool G
 本稿ではこのGX Blueキースイッチ搭載版G512を以下,型番であるG512-CKと呼び,先に発売となった2モデルと区別する。基本仕様は先に登場したRomer-G Tactile搭載モデル(型番:G512-TC,以下型番表記)およびRomer-G Linear搭載モデル(型番:G512-LN,以下型番表記)と同じなので,同時押し周りや機能面などG512の基本仕様を確認したい場合は5月24日掲載のレビュー記事を参照してほしい。本稿ではG512-CKの搭載するGX Blueというスイッチがいかなるものかをお伝えできればと考えている。

「G512」レビュー。赤軸風スイッチ「Romer-G Linear」のポテンシャルをLogicool Gのゲーマー向けキーボード最新作で探る



「青軸系キースイッチそのもの」なGX Blue


 今回追加となったGX Blueは,アクチュエーションポイントに強めのクリック感と大きな音がある,いわゆる“Cherry青軸”系スイッチである。

GX Blueキースイッチ。Kaihuaの製品ブランドである「Kailh」の名前を確認できる
Logitech G/Logicool G
 Kaihua Electronics(以下,Kaihua)のカスタムモデルとなるGX Blueだが,実のところ「アクチュエーションポイント1.9mm,キーストローク4.0mm,平均押下圧50gf,タクタイル押下圧60gf,耐久性は7000万回」というスペックはKaihuaの「KT Switch」(型番:CPG151101D91)と完全に同じ()。一方でオリジナル青軸スイッチである「Cherry MX Blue」と比べると,アクチュエーションポイントは0.3mm短く,耐久性は2000万回向上していることになるため,近年よく見かける「やや高速な入力を行える青軸スイッチ」といった理解でいいと思われる。


 Romer-G TactileおよびRomer-G Linearとはまったく毛色が異なるどころか,製造元も異なるため,スイッチの見栄えも異なる点は押さえておきたいところだ。

Logicool Gが示しているスイッチの比較。Romer-G Tactile(左)とRomer-G Linear(中央)は色違いだが,GX Blue(右)は形からして異なる
Logitech G/Logicool G

G512-TCのキーキャップ。Romer-G搭載モデルだと印字は中央に来る
Logitech G/Logicool G
 キースイッチのデザインが異なることは,本体のデザインにも影響を及ぼしている。
 Romer-GシリーズのキースイッチではLEDがキーの中央部にあるため,搭載するG512-TCとG512-LNでキーキャップ上の印字は中央に来るのだが,GX BlueではLEDの光を通す機構がキースイッチの本体正面向かって奥側にあるため,G512-CKに限り,印字は奥側へズレた格好になった。

G512-CKではキーキャップ上の印字が本体正面向かって奥側(※この写真だと上側)に寄る
Logitech G/Logicool G

 また,Romer-Gではキースイッチの軸周りが透過しない黒塗りだったのが,GX Blueでは光を透過するようになっているため,LEDの色がキーボード盤面へかなり漏れるようになる。
 G512がフローティングデザインでなければ,キースイッチは外装パネルで覆われているため「光の漏れ」も気にならなかっただろうが,天板からキースイッチが直立する仕様ということもあり,ライティングはとてもよく目立つ。結果としてG512-TCとG512-LNにおけるLEDイルミネーションの「落ち着いた上品さ」はG512-TKで薄まり,「明るく華やか」な印象を与えるものになった。

GX BlueとRomer-Gでは,キーの光り方に決定的な違いがある。写真は左手前がG512-CK,右奥がG512-TCで,いずれもキーボードの正面向かって奥側から見ているところになるが,Romer-G Tactile搭載のG512-TCだと天板はそれほど照らされていないのに対し,G512-CKではLEDが盛大に天板を照らしている
Logitech G/Logicool G
統合ソフトウェア「Logicoolゲームソフトウェア」からキーごとにLEDの色を変えた例。左から順に青,紫,桃,赤,橙,黄,緑,水,白だが,やはりLEDの場所の都合か,色にはややムラが出ている。また白がかなり青い
Logitech G/Logicool G

Logitech G/Logicool G
 キートップにある印字の位置変更はまず気にならないと思うが,光の漏れ方が変わったのは少々気になるところだ。G512-TCやG512-LNを見て「もうちょっと光ったほうがいい」と思っていた人にとっては好ましい変更だろうが,そうでない人は「光がうるさくなった」と捉えても不思議ではない。G512という共通の製品名を採用する以上,光の漏れ方はできる限り揃えたほうがよかったのではないか,という気も少しする。

Logitech G/Logicool G


GX Blueキースイッチの打鍵感は,「いかにも青軸」なもの


 実際にGX Blueを押下してみると,「カチッ」とした強いクリック感と明確な打鍵音が聞こえてきて,いかにも青軸らしい打鍵感があった。Kaihua製のカスタムモデルだけに,他の青軸系スイッチと比べて特筆すべきフィーリングはなく,やはり典型的な青軸スイッチといった印象だ。

Logitech G/Logicool G
 青軸系スイッチの,いかにもメカニカルキースイッチらしい大きなクリック音と,他のキースイッチにはない独特な打鍵感は,意味のないときでもタイプしてしまいたくなるほどに打ち心地の良さをもたらすため,ファンが多い。一方で,その強いクリック感は打鍵時に指が硬直し,結果としてキーの指離れが悪くなり,タイピング速度の低下をもたらすというデメリットと,キーの指離れが悪くなるので適切な遅延が入り,それがタイプミスの低減をもたらして入力の安定感を向上させるというメリットが共存するという,人を選ぶ特性も持っている。
 また,ボイスチャットを利用するタイプのゲーマーからすると,青軸の大きいクリック音がノイズとなって,円滑な応答を妨げることがあるという,純然たるマイナス要素もあるのだ。

 全体としてクセが強く,好き嫌いのはっきり出るスイッチだということは押さえておくといいだろう。

4Gamer Keyboard Checker Ver.2(β1)
Logitech G/Logicool G
 それを踏まえつつ,GX Blueキースイッチの特性を検証すべく,恒例のタイピングテストに移る。
 5月19日掲載の記事でもお伝えしているように,筆者のキーボードレビューでは4Gamer独自ツール「4Gamer Keyboard Checker Ver.2」(β1)を使う。

 これは筆者が実際に複数のFPSおよびTPSタイトルをプレイしたときに使うキーの割合に基づいて出現頻度を設定した,実用的なタイピングテストツールだが,機能的には非常にシンプルで,「画面上に表示されたキーを被験者が押し,表示からキーが押されるまでの時間とミスの数をCSVファイルに記録する」だけのものだ。

Logitech G/Logicool G
 1回の計測時間は2分。今回はキーボードあたり15回の試行を行って,「キーの入力が入るまでの所要時間」と「ミスの数」の平均値を計測する。詳細は先のテストレポート記事を参照してもらえればと思う。

 なお今回,比較対象としては過去の累計データを比較対象として用意した。試行回数が増えることでタイピング技術が上達したり,そのときどきのコンディションにスコアが影響されたりすることもあり,過去の具体的なデータと直接比較することに意味はないため,累計のデータを使うので,その点はご注意を。

 さて,結果はグラフ1,2のとおりとなる。平均遅延は「『押下すべきキー』が画面に表示されてからキーが押下されるまでの所要時間」の平均値を,平均ミスは「試行1回(=2分)あたりのタイプミス数」の平均値を示している。どちらの数値も,低いほど良好という理解で構わない。


 今回はメカニカルキースイッチ搭載キーボードの累計スコアとは別に,そこから青軸系キースイッチ搭載モデルのみを抜き出したスコアもグラフに入れているが,見て分かるのは,GX Blueを搭載するG512-CKのスコア傾向が,青軸系スイッチの特徴――タイピング速度が低下するものの,安定性が高くミスしにくい――と一致していることだ。

Logitech G/Logicool G
 GX Blueの入力遅延は,メカニカルキースイッチの平均をわずかに上回っている(=平均よりも遅い)が,同じカテゴリーである青軸系メカニカルキースイッチの平均は下回っており,1.9mmというアクチュエーションポイントに相応の意義を認められる。
 一方,平均ミスは,とくにミスしづらい青軸系メカニカルキースイッチの過去最小値とほぼ同じで,厳密に言えば最も少ない回数になった。

 総じてGX Blueの入力遅延と平均ミスのバランスは,青軸系メカニカルキースイッチの括りで見ると相応にレベルが高く見える。もっとも「普通の青軸系キースイッチの範囲で」という話なので,それこそRazer Huntsmanシリーズの青軸系光学キースイッチ「Opto-Mechanical」や,G512-LNの搭載するRomer-G Linearが示すハイレベルなバランスには及んでおらず,その意味ではやや物足りなさを感じてしまうが,それは仕方ないことなのかもしれない。

 なお,タイピングテストを通じて,G512-CKに打鍵感の問題点は見当たらなかった。
 青軸系キースイッチの場合,内部の構造によっては打鍵音にクリック音以外の擦過音が混ざったりして,打鍵したときにちょっとした違和感をもたらすこともあるのだが,GX Blueの押下感は終始ストレートで安定しており,軸のぐらつきといった不安要素は感じられない。青軸系スイッチとしてはきっちり作ってあると考えてよさそうだ。

G512-TC&G512-LNと同様,長めのキーにはスタビライザが取り付けられ,キーの端を押しても押下感に変わりはない作りになっていた
Logitech G/Logicool G


GX Blueキースイッチは選択肢として「アリ」か?


製品ボックス
Logitech G/Logicool G
 まとめよう。新しくG512に採用されたキースイッチであるGX Blueは,模範的な青軸系キースイッチだ。青軸系キースイッチを求めるゲーマーのニーズに応えるためLogitech G/Logicool Gが用意してきた選択肢として不足のない完成度となっていると述べて差し支えない。
 青軸系の強いクリック感を前提にキースイッチを選ぶ場合,G512-CKのそれは期待を外れていないので,これまでも多くのゲーマーに選ばれてきた青軸系スイッチらしさはG512-CKでも存分に味わえるだろう。

 また,キースイッチにこだわりがない場合でも,「G512のシンプルなデザインは好きだけれども,もう少し派手に光ってほしかった」と従来製品に対して思っていた人にとって,G512-CKはニーズに応えてくれる選択肢となるはずだ。

Logitech G/Logicool G

 純粋に競技用途でG512を選ぶなら,先のテストで優秀な結果を残したRomer-G Linear搭載のG512-LNがベストである。それと比べるとGX Blueは性能面でインパクトを欠いており,どこまでも普通の青軸系キースイッチ採用キーボードということになる。
 ただ,だからこそ,「青軸系スイッチが好きならアリ」でもあるのだ。今後のLogitech G/Logicool Gで3種のキースイッチを選べるようになるのかは分からないが,少なくともG512について言えば,どのキースイッチを選んでも性能面に問題はないので,競技用途前提なのでなければ,選択肢が増えることを素直に喜んでしまって構わない。

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Logicool GのG512シリーズ製品情報ページ

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